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生命力の根源は精

​​❙腎中の精気

生長・発育・生殖を主る

腎は両親から受け継いだ「先天の精」を貯蔵(封蔵)しています。

先天の精は生殖や発育を主ります。

腎中の精気の盛衰は生長、発育、生殖に深く関わっています。

生まれた子供を成人へと成長させます。

青年期に入ると、腎中の性器は生殖の精である「天癸」を産生します。

「天癸」の作用によって男子では精液を産出します。

女子では月経を開始させます。

以上のように性機能が成熟し生殖能力が備わります。

​老年期に入ると腎中の精気は衰え、性機能と生殖能力は減退します。

「後天の精」は脾胃の働きによって水穀より生成されたもので

全身の臓腑組織にゆきわたり、生理活動を維持するエネルギー源です。

後天の精の余剰分は腎に貯蔵されます。

 

先天の精は出生前に腎に貯えられている

出生後は後天の精が先天の精を補充する

 

腎中の精気を充実させるためには後天の精の補充が欠かせません。

また後天の精を得るためには先天の精の旺盛なパワーが必要です。

先天の精と後天の精は相互補完的に成り立つ関係です。

腎中の精気が不足すると

精子や卵子の状態が悪くなります。

月経異常・おりものの異常・不妊症や不感症、妊娠出産にかかわる種々の異常の原因となります。

男性のおいても同様です。インポテンツ・早漏・遺精・男性不妊症などの

​男性の病気の原因になります。

腎の働き

腎は封蔵「漏らさないようにしまいこむ」働きがあります。

 

腎の封蔵が出来なくなると

①早漏・遺精

②尿漏れ・尿失禁

③大便失禁・ひどい下痢

④不正出血

⑤早産・流産

などの問題が起こります。

●腎は骨・髪・耳との関係が深いです。

 

腎中の精気から髄が生じます。

髄は骨の中にあります。

骨は髄によって滋養されます。

腎精が不足すると・・・

骨髄が空虚となり骨が弱ります。

骨粗しょう症などの原因です。

歯は「骨余」といわれます。

腎精が不足すると歯がぐらぐらして弱くなります。

脳は髄が集まって出来ています。

「髄海」と言います。

腎精が不足すると健忘症や認知症の原因となります。

精と血は、互いに滋養し合う関係にあります。

精が多ければ血が旺盛になります。

髪は「血余」と言われます。

精の充実が血を旺盛にします。

精血の旺盛さが髪の状態に反映されます。

精血が消耗すると白髪が増えます。

抜け毛が増えます。髪の色つや弾力が低下します。

腎は耳の働きと関係が深い

腎の精気が消耗すると耳鳴り、難聴などの症状が現れます。

腎は水液代謝の要です。

陰的な重い水を動かすには腎の陽気のパワーによって

水を温めて水蒸気状態にさせる必要があります。

軽い水蒸気の状態になりますと水はサラサラと動きます。

※胱括約筋がうまく開閉します。

腎の陽気パワーが減弱すると

膀胱が閉じすぎてしまう(尿量が減る・むくむ)

膀胱が開きすぎてしまう(尿量が増える・頻尿)

納気

肺が呼吸によって吸い込んだ清気を下方向に引っ張り込んで腎に納めます

​これは腎の封蔵という働きの一部です。(しまいこむ働き)

​喘息体質の人ではこの働きが低下している場合があります。

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