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自然療法・漢方療法
さくら薬局
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ひどい生理痛
東洋医学では痛みは「不通則痛」という捉え方をします。不通とは通り(流れ)が悪いことです。
流れが悪いから痛みが起きるのです。
サラサラとスムーズに流れていれば痛みは起こりません。
しかし何らかの原因でサラサラ流れていないと痛みが発生します。
サラサラ流れていると血管抵抗が少ないです。血流が悪いと血管抵抗が大きいです。
だから痛みが起きるのです。
生理痛がひどい方は、生理血がサラサラしてなくて粘度が高く黒っぽく
血の塊が混じっています。レバー状の大きな塊が出る人もいます。
生理痛を改善させるには生理血をサラサラ流れるようにしたらよいのです。
痛いから「鎮痛剤を飲む」のは何の解決にもなりません。
痛みが発生している原因を取り除くことが大切です。
血流が悪い状態を「瘀血状態」と言います。「瘀血」を排除して
血液サラサラにすることが根本的な解決策です。
|血流を悪くする原因
・飲食の問題
高糖質、高蛋白、高脂肪の摂取過多
(チョコレート・ケーキ・菓子パン・焼肉・唐揚げ・乳製品 など)
血液が汚れてドロドロになります。
・精神的ストレス
精神的ストレスがいっぱいたまることを「肝気鬱結」と言います。
気鬱とは気の流れの鬱滞です。気鬱は血流も悪くします。この状態を「気滞血瘀」と言います。
この状態からも生理痛が発生します
・血が冷え固まる
冷え性体質の人では血が凝結凝滞しやすいです。水は冷やすと固まって氷になります。
これと同じようなことが血液でも起こります。血が冷え固まって流れない状態です。
・貧血体質
血虚の人では流れる血量が少ないために滞りが発生します。
例えば、川の水量が多いとどんどん流れますが少ないと流れません。
こういうイメージです。血虚体質の人は気虚体質でもあるため
血液を押し流すパワーも弱いです。その結果瘀血が発生します。
以上のように血流が悪くなる原因はたくさんあります。
血流が悪い原因に対応したアプローチが必要です。なんでもかんでも
「桂枝茯苓丸」では効果薄です。
生理不順
生理不順で最も困るのが・・・
生理が飛ぶ2~3か月来ない、半年~1年来てないという生理が長期間止まる状態です。
閉経期に近い人では問題ないですが、まだそんな年齢でない人で生理が来ないことは大問題です。
★過度なダイエットは精血を消耗させる
最近はダイエット志向が非常に強く、減量することを過剰に意識してる女性が多いと感じます。
減量しすぎますと、生命力が奪われて生理が止まることが起こります。
こういう場合・・・西洋医学ではホルモン剤を使用しますが、
短期間ならともかく長期間にわたるホルモン剤使用は問題がありそうです。
生理が来るためには、生理を来させるための蓄え(精)が必要です。
ダイエットによってその蓄えが減ってしまうのが生理が止まる原因です。
ですから、蓄えを取り戻す必要があります。
女性ホルモンは精が充実することで分泌が促されます。
精の根源は腎に存在しますが、それにパワーを供給するのが「水穀の精」です
すなわち毎日の食生活で供給しているのです。
毎日の食生活が非常に大切だということです。
何でもかんでも適当に食べれば良いわけではありあません。
食生活の内容が非常に大切です。
「精を充足させる」これがカギです。
精が充足されれば自然にホルモンは分泌されます。
精の力をつけて自然にホルモンが分泌されるようにすることが大切です。
精不足は不妊流産不育症の原因にもなりますので注意が必要です。
※漢方では「精血同源」の考え方があります。
精が充足すれば血を養い増やすことが出来る。精が消耗すれば血も消耗し減ってしまう。
この考え方は言い得て妙です。
東洋医学2000年の歴史は伊達ではありません。
生理不順は・・・
●早く来る
●遅れる
●飛ぶ(止まる)
●周期がバラバラ
などがあります。
早く来るのは・・・
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内熱旺盛のためにホルモン分泌が早まる。(血熱タイプ)
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体力不足のために早めに血がもれ出てしまう。(気虚不固タイプ)
遅れる(飛ぶ・止まる)のは
-
血が冷えて凝結凝滞してしまい遅れる(血寒タイプ)
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生理を発来させる資源不足(精血不足)で遅れる(精血虚タイプ)
(このタイプは上記に詳述)
-
精神的ストレスで血流が停滞し周期が遅れる(肝気鬱結タイプ)
周期がバラバラなのは・・・
-
情緒不安定で周期の早い遅いが一定しない(肝気鬱結タイプ)
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閉経間近になり周期がバラバラになる(腎精虚タイプ)
(閉経間近でなくても精血充足が不安定な場合こうなります)
以上のようにいろんなタイプの生理不順があります。
東洋医学では原因タイプに対応したアプローチを施します。